「噛み締め症状」でお困りの方にもお勧めの鍼治療とマッサージ

2024年02月27日
基本的に寒さが厳しいここ信州松本市ではありますが、そんな中でも「比較的
今年は暖冬だな」と感じている今日この頃です。
しかしながら、やはり毎年この時期に来院される多くの方が訴える症状として、
「頚と肩の凝り」が上げられます。
屋内から外に出た瞬間に感じる寒さで、ふいに頚や肩に力が入ってしまうのは、
ある意味しかたがないことなのかもしれませんが、そのような頚や肩の症状改善
にも、「やはり鍼とマッサージは覿面だ」との思いで、毎日施術を行っています。

 今回は、数年以上前から月1のペースで頚/肩の凝りと、股関節周囲のつっぱ
り感改善を目的に来院されている30代のCさんのお話しです。
「実はかなり前から感じている症状なのですが、特に最近違和感が強く気にな
っているこめかみ部分の治療をお願いすることはできますか?」とCさん。
詳しく伺うと、昔から何かに集中している時など、気づくとつい顎に力を入れな
がら上下の歯を噛み締める週間が抜けないことを教えてくれました。
「今日、ここに来る間の車の運転中も気づくと噛み締めているし、夜横になっ
てもその症状から頭が離れません」とおっしゃるCさんの辛い箇所を触察すると、
右を中心に左右の額の外側でいわゆる耳の上あたりの部分がこりこりとした感じ
で凝り固まっているのが分かりました。
「それそれ、それが辛いんですけど、そんな所に鍼なんて打てるのでしょうか?」
「大丈夫ですよ。Cさんのような症状の方は今までにも何人か来院されています。
このこめかみ部分の症状も頚や肩などと同じように、筋肉が硬くなっているために
起こっているものなので、まずは固さの大本を解す目的でゆっくり鍼を打っていき
ますね」私の言葉に安心された様子のCさんには早速右を上に下横向きでベッドに
寝ていただき、まずは右で耳の上でなおかつ少し前側に存在していた硬い箇所に対
る鍼治療を開始しました。
「頭の部分なんてすぐ骨があるのだから鍼は入らないのでは」、「何か想像し
だけで痛そうな感じ」そう思われる方も多いかもしれません。
ですが、鍼を打つ角度によっては、硬くなっている筋肉の奥深い所にきちんと鍼
先を進めていくことが可能なのです。
もちろん、私自身も場所が場所なだけに、他の部に比べ、より集中力を持って施
術をさせていただいています。
それでも、基本的に鍼刺激がお好きなCさんです。
「じわあんと辛い箇所に響く感じで気持ち良いです/効いている気がします」と
言いながら受けられていたのが印象的でした。
こめかみ部の凝りの大本を逃すまいとの思いで、短時間ではありましたが集中
的に鍼を打ったことで、奥の固さをかなり改善することができました。
その後は、鍼治療部を中心に、耳の周囲や顔など少し範囲を広げた形で、やんわ
りと硬い箇所に対するマッサージを行いました。
「ああ、だいぶ口が開けやすくなったし、こめかみの違和感も取れました」と
言い帰られたCさんから、次の日にメールをいただきました。
「今朝起きたら、頭がすっきりしていました。また、次回からも辛い時には是
非お願いいたします」という内容を拝見し、こめかみ部への鍼治療そしてマッサ
ージの効果を改めて感じさせていただきました。