登院から1㎞程離れた所にお住まいの80代のYさんは、毎回徒歩で施術を受けに来られます。
「全身が凝っている」と常におっしゃるYさんに、私は毎回頸から肩・背中・腰・お尻・足へ、そして時には「今日は右腕も痛い」と言う時には、その腕も含めて順番にゆっくりと時間をかけながら全身マッサージをさせていただいています。
「1年なんて本当にあっという間ですね」。
先日、今年最後の治療に来られたYさんのその言葉には、さらに続きがありました。
「80歳を過ぎた頃からとくに感じるようになったのが歩きにくくなったことです。例えば、バスから下りた時など、足をきちんと地面に付いているのに感覚的にはなんだか足が浮いているようなふわふわとした感じになることがあります。
時には、歩き始める前にどうやって歩くのだったかと一瞬考えてからでないと、スムーズニ足が前に出ないこともあるんですよ。知り合いの人にも動かないほど歩けなくなるよと言われたので、それが怖くて私はがんばって万歩計を付けて1日5千歩は歩こうと近所を散歩しているんです」。
それをお聞きし、年を取るのは皆平等ですが、歩く事の重要性と、それが結果的には健康的な日々に繋がっていくのだと改めて感じました。
実は私自身の事で恐縮ですが、以前から目標にしていた「定期的に歩く」という習慣をやっと見に付けることができました。ある程度のスピードで歩いていると、体の強ばった筋肉が解れ、気持ちもすかっとしてきます。
歩く事は老化の予防だけで無く、ストレス解消にもなることを実感しています。
「今はどこかが悪いというわけではないけれど、いつかは病気になるかもしれないと思うといつも何となく不安です」とおっしゃるのは、腰痛改善の目的で来院されている50代のBさんです。
もちろん、不安になりうる心配事は誰にでもあるものです。
しかし私は、「今毎日健康に過ごせている自分」を大切にし、そのことに感謝をしながら、なるべくポジティブ思考で元気に1日・そしてまた1日をを過ごしていけたらと思っています。
今年もリピーターを初め、多くの方にご来院いただきましたことに、感謝申し上げます。引き続き来年以降もよろしくお願いいたします