マッサージが体に及ぼす効果とは?

2020年09月16日
「仕事の合間に行きたいので45分のコースでお願いします」

そう言って1週間前に初めて50台のGさんが来院されました。
上半身のマッサージを希望されたので、早速Gさんが辛さを訴えていた頸から開始しました。
お聞きすると、マッサージを受けるのは今回で3度目とのことでした。

「以前から頸と肩を中心に全身の凝りや疲れを感じていました。そういう時は大好きな近くの温泉に浸かりリフレッシュしていたのですが、最近になってそれだけでは症状が改善しないことに気づいたんです。そこでふと思いついて温泉場のマッサージを受けたらこれが思っていた以上に気持ち良くて私の体にあっていることが分かったので今日も受けに来ました」とGさん。

実際施術しながら私自身も頸や肩だけで無く、背骨の際や腕の付け根そして腰骨の周囲などもかなり固くなっているのを感じたので、それらの部を含めて上半身に対し時間の許す限りマッサージをさせていただきました。

治療を受けながらGさんが、まるで温泉の湯に浸かっている時のように「ふうーっ」、
「はあーっ」と言いながらマッサージによる刺激を心地良さそうに味わっていたのが印象的でした。

「とても気持ち良かったです。全身がほかほかと暖かくなりました。改めて何でもっと早くこの治療に気づかなかったのかと思いました」と施術後のGさんは、心身共にすっきりした様子でした。

マッサージの一番の良さは、とにかく固くなってしまった所を押された時に感じる「気持ち良さ」です。
それはまさに疲れた体を湯船で温めている時の心地良さに似ていると私は思います。Gさんのようにお忙しい方には辛い箇所を中心とした短時間コースがお勧めです。ただ、初めはその予定で受け始めても、次第に揉んだ箇所の血液の流れが良くなり、他の箇所も触ってほしいと思うのか、「やっぱり全身マッサージに変えてください」と変更される方もすくなくありません。

気になる部というのは例え弱い刺激であっても、そこに触れられるだけで体が楽になり、心のリフレッシュもえられます。
このようにマッサージも、鍼治療と同様、健康を維持するのに適した治療法なのです。