膝痛への対処法

2020年05月19日
「看板でここのことは知っていたけどなかなか勇気が出なかった、でも辛かっ
たのでおもいきって来ました」という近所にお住まいで70代のOさんが抱えて
いたのは、長年続いているという膝の痛みでした。

整形外科での診察では、左右の膝が変形していることを告げられたそうです。
座がしにくく、動く度に膝の周囲が痛むと言っていました。
痛い箇所に湿布を貼ったり、病院で処方された痛み止めの薬を飲んでもなかなか良くならないなど、私にも辛さがひしひしと伝わってきました。

足を触ると、膝の周囲や太股あるいは膝から足首にかけての筋肉がどちらの足も広範囲にわたり硬くなっていました。
そこで凝った筋肉を柔らかくすると痛みが軽くなることを伝えた後、
膝の周囲を中心に足全体に対するマッサージを開始しました。

中でも太股の前側と外側の筋肉の緊張が強くみられました。
初めのうちは固い箇所を押す度に痛みを訴えていたOさんでしたが、
次第に「押されても痛くなくなってきた」とおっしゃるようになりました。
これは筋肉の緊張が取れてきたサインです。

ゆっくりと時間をかけて足へのマッサージを終えるとOさんは、
「だいぶ足が動かしやすくなったし膝の痛みも軽くなった、
マッサージの効果も分かったのでこれからは定期的に来ようと思います」
と喜び帰っていきました。

なお膝周囲の筋力を付けることも膝痛の予防策としては重要です。
「椅子に座り片方ずつ足を90度の位置まで上げ、その状態で3秒ほど保持してから戻す」という動作を1度に3回でも5回でも良いので行うことにより、
太股の筋肉がしっかりして、膝への負担を減らせます。
膝痛でお悩みの方は、是非試してみてください。