「生後５ヶ月の子供を連れての来院は可能ですか？」との問い合わせをいただき、「もちろんです」と治療をお受けに来られた２０代のＥさんの辛い症状は腰痛でした。
「最近は子供の体重が増えたせいか、おむつ替えやだっこがだんだん大変になってきてしまって」と言っていました。
実際に痛む所を触ってもらうと、腰というよりむしろウェストあたりからお尻にかけての固さが強くみられました。
特にお尻には、押すとこりこりとした痛みを伴う箇所が目立っていました。
これもいわゆる凝りの１種です。
子連れを考えると長時間の施術は難しいと判断した私は、Ｅさんに、
短時間で痛みを取り除くのに適した鍼治療をお勧めしました。
「それでお願いします」とおっしゃったので、俯せになっていただき、
お尻や腰骨付近に存在していた筋肉の緊張部に対して鍼を打ちました。
お尻は基本的に脂肪が多い部分なので、比較的奥深い所まで鍼尖を進めないと固さを取ることができず、症状も改善されません。
実際治療を続ける中で、鍼尖の感覚でお尻の深い箇所が固いことが分かりました。
治療開始から１０分ほどであかちゃんの泣き声が大きくなり、
それを見ていたＥさんもそわそわし始めたので、
２０分足らずで施術を修了しました。
それでもＥさんは、「だいぶ腰やお尻が楽になり動いた時の痛みも減りました」
と言い帰っていきました。
できることならゆっくりと時間をかけて辛い箇所への治療を受けていただくのが一番です。
ただ、ある意味「手っ取り早く」凝りや痛みを取りたい時は、
何もせずに悩んでいるよりは、短時間でも鍼やマッサージの治療を受けていただくことで、体はかなり楽になるのです。
なお当院でもコロナウイルスへの対策として、施術室内の換気と、
ベッド及び治療器具などのアルコール消毒を通常以上に徹底し行っております。
