「とにかく腕がぱんぱんで重怠く、そのせいか楽しいはずの仕事もなんだか憂鬱になってしまうんです」との訴えで来院されました。
見させていただくと、腕は機械を持つ右手を中心に、肩から肘にかけての裏側と、
肘から手首にかけてはその全体の筋肉が広範囲にわたりばりばりに凝り固まっていることが分かりました。
「あまり長くは入られなくて」とおっしゃったので、
訴えの強かった腕に重点を置き、揉む力加減についてもお聞きしながら、
時間の許す範囲でゆっくりとマッサージを行いました。
初めは、腕を揉む度に痛みを訴えていたTさん。そこでわたしは、
「押されて痛いと感じるのは、それだけその部の凝りの度合いが強いということなのですよ」
と説明させていただきました。
また、腕と同様に硬さが目立っていた肩や鎖骨の下側・肩甲骨の内側に対してもマッサージをしました。
やがて硬くなっていた筋肉が解れたためかTさんは、
「腕のつっぱり感や重さが取れて楽になりました、それに肩が凝っていることも分かったので治療を受けに来てよかったです、これでまた仕事もがんばれそうです」
と言い、帰っていきました。
腕に限らず、生活の中である部分が凝ってしまうのはある意味仕方がありません。
大切なのは、凝ったこと事自体に対してあまりストレスを貯めないことです。
凝りが気になり始めたら、
その部の硬さを治療によって柔らかくすれば良いからです。
「凝ったら解す」を習慣にすることで、