ここのところ、「来院される患者さんのタイプがおおよそ二つに分かれるな」と感じることが多くなりました。
ひとつは、治療を受けながら日々の生活や仕事内容について自分の感想等を話し、「ここに来るのが一つの息抜き」という感じの方です。
そのような皆さんの様々な話をお聞きする度に私自身もとても勉強になると共に、いろいろな情報を得ることができるので、有意義な一時を過ごせることに感謝しています。
一方少し心配してしまうのは、もう一つのタイプです。
それは、「とにかく心身共にお疲れなんだな」というのが、ひしひしと私自身にも伝わってくるくらい、お静かに施術を受けられている皆さんです。
最近は寒さも本格的になってきたのでそれだけでも疲労が貯まるのかもしれませんが、
そんな方々の治療をさせていただくとこちらも、「何か辛い出来事があったのだろうか」、「悩み事や心配事があるのかな」とつい考えてしまうほどです。
それでも施術後は体の軽さを感じられ元気になって帰られる方が多いので、やはり鍼治療やマッサージは心身の疲労回復にとても有効な治療法なのでしょう。
誰にでもそのような時はあると思います。最終的には自分自身で決断し行動を起こさなければならないとしても、その前に「疲れたな」と感じたら、好きな音楽を聴いたり、DVDを見たりなど、是非自分なりの息抜きをしましょう。
個人的な話で恐縮ですが、私はパッヘルベルの「涙のカノン」という曲が大好きです。どちらかというとちょっと落ち込んだ時やしんみりしたい時にこれを聴くのです。
そして場合によっては聴きながらジーンとしたりうるうるすることもあります。でもそれが良いのです。そうした時間を過ごすことで、再び「良し」というパワーが出てくるのです。
みなさんもあまり無理をし過ぎず、自分に潤いの一時を与えてあげてくださいね。