「よくスマートフォンやパソコンを診ます」、「手先を使う仕事をしているため下を向いていることが多いです」
などが原因で頸の凝りを訴え、来院される方がたくさんいます。
どんな姿勢であっても随時頭を支えている頸は、基本的に凝りやすい場所の一つといってよいでしょう。
頸の凝り方や痛みの度合いは人それぞれですが、中でも「頸がぱんぱんで上を向けない」あるいは、
「頸ががちがちで車のバックミラーが見づらい」などと訴える方が大半です。
そのような方々の頸を診察させていただくと、頭の付け根付近から背中にかけて
頸の広い範囲が板状に硬くなっている場合が多く診られます。
実はそのような頸の症状を改善するのに即効性が有るのはマッサージでは無く
むしろ鍼治ではないかと私は考えています。
もちろん頸へのマッサージもとても有効ですし、させていただいていると多くの方から「気持ち良い」との感想をいただきます。
しかしここで皆さんに分かっておいていただきたいことがあります。
それは頸というのは、面積が狭いわりには多くの神経や細かい筋肉が多数存在するとてもナイーブな部分であるということです。
そんな頸をただ硬いというだけの理由で強く揉んだり激しく動かすと、かえって治療後に痛みや症状が悪化してしまう可能性も否定できません。
その点鍼は、頸の最も硬い箇所を中心にしながら、筋肉の外側から屋へと鍼先を進めていくため、
患者さんは頸の上から押されるようなじわじわとした感覚を生じるだけで、辛い痛みから解放されることができるのです。
その後、今度は比較的余話も弱揉みで解しきれなかった箇所を含め頸全体を優しくマッサージさせていただくのが私の治療スタイルです。
頸凝りでお困りの皆様、是非1度鍼治療を試してみてください。
つい先日も「初めてなので少し怖い」とおっしゃった方にも進めさせていただいたところ、
「頸がとても楽になった・鍼治療を受けてよかった」と喜んで帰っていきました。