暖かい日が多くなってきたのはありがたいことですが、まだまだ気温が安定しない毎日が続いています。
そんな中、最近来院される方の多くが訴える症状に「頭痛」があります。
頭痛と聞くと、最も危険な原因として脳梗塞が上げられます。
したがって、「これは絶対におかしい」と思うような強い頭痛の際には、病院に行った方が良いかもしれません。
しかし、もちろん頭痛のすべての原因がそうではありません。
皆さんも経験はありませんか?
後頭部がズーンと重いような感覚や、こめかみ付近が体を動かす度にずきんと痛くなるような頭痛に悩んでいる方は多いはずです。そのような頭痛をお持ちの方に共通して見られるのは、頚が頭から肩にかけての広範囲に渡って板状に硬くなっているということです。
もちろん受診された患者さん自身が頚の痛みを訴える場合もありますが、中には私が頚を触ったり押したりした際に、
「自分の頚がこれほど硬かったり痛いとは思わなかった」という方も少なくありません。
つまり頚の筋肉の緊張度合いが増すと、結果頭痛を生じやすくなってしまうのです。
このような頭痛に有効なのはやはり鍼治療です。
具体的には、最も固さが目立つ頭の付け根部分に対して、眼の奥の方向に鍼先を向けて少しずつ進めていきます。
そしてある程度の所まで鍼を入れたら、その状態で2・3分間保持します。
その後ゆっくりと鍼を抜くと、初めは硬かった筋肉が、押した時に少し柔らかくなっているのが解ります。
凝っている筋肉の度合いは人によって違いますが、このような方法で頚の硬い場所や頭の付け根付近を中心に鍼治療を行った後、頚から肩・背中を中心にに全身マッサージをすると、多くの方が「だいぶ頭が軽くなった」と言い、帰っていきます。頭痛も辛い症状の一つです。
頭が痛いとそれだけで、何もする気になりません。
やむを得ず頭痛薬を飲み凌いでいる方もいるでしょうが、薬その物はあまり体に良くありません。
頚や肩に湿布を貼っているという人もいるでしょう。
しかし、頚の硬さが原因の頭痛に、貼り薬はあまり効果を示さないのが現状です。
頭痛で悩んでいる方は、是非1度鍼治療やマッサージを受けてみてください。
またパソコンを使わずにはいられない現在、頭痛と共に起こりやすい症状に「眼精疲労」があります。
頭痛に対する治療法は眼の疲れにも有効ですので、是非お試しください。