「肩が上がらない」原因

2015年01月20日
 気がつけば、2015年もあっという間に半月が過ぎました。
今年も、皆様お一人お一人に寄り添った治療を心がけ、元気で楽しい毎日を過ごしていただくお手伝いができればと思っています。
今年1年もどうぞ宜しくお願い致します。

 ところで、皆様はどのようなお正月を過ごされましたか?
大掃除や、いつもより多めの食事の準備などで、今になってその疲れを感じている方も多いかもしれませんね。
年末・年始に限らず、家事をする女性の多くが抱えやすい悩みの一つに、「肩を動かすと痛い・一定の所までしか上がらない」という症状があります。
これを聞くと、「それって50肩なのでは?」と思われる方が大半かもしれません。
確かに病院で、医師にそう判断されるという事もあります。
しかし肩に痛みが有るからといって、そのすべてが50肩という訳ではありません。

 Aさんは、「左肩が痛くて思うように動かせない」という理由で、昨年末当院を受診されました。
肩を中心にその周囲を診察したところ、予想通り肩や肩胛骨に付いている筋肉にかなりの緊張が見られることが解りました。
しかし驚いたのは、それ以上に左腕全体の筋肉がぱんぱんに張っていて、私がその腕を軽く握るだけでも強い痛みを生じていることにも気づきました。
 まずは、肩の周辺に負けないくらい腕が張っていることと、当院の治療法を説明しました。
そして、それに納得してもらったうえで、最も筋緊張が強かった腕の付け根付近の筋肉を中心に、
肩とその周辺を含め、鍼治療とマッサージをさせていただきました。
凝っている筋肉に対して鍼やマッサージで刺激を与える訳ですから、当然治療が「全く痛くない」というと、それは嘘になります。
しかし、治療を進めて行くにつれて、硬かった筋肉は徐々に解れ、その部分の血液の流れも良くなるため、やがて辛かった痛みも和らいでいくことになるのです。

 腕を中心に治療した結果、「来た時よりも腕が楽に上がるようになった」と喜んで帰って行ったAさんのように、
肩が痛いあるいは上がらない理由の一つに「腕の筋肉の過緊張」が上げられます。
 毎日の生活で特に酷使しがちな箇所である腕。そこがぱんぱんに張ってしまうのは、ある意味しかたのないことです。
「50肩なのでは?」と痛みをを我慢しているあなた。
もしかしたら腕を解すことで、症状が楽になるかもしれません。
是非1度鍼とマッサージ治療を試してみてください。