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当院での寛ぎ空間に身を置けば、なりたい自分に気づけるかも?
2024年9月17日
当院を訪れる方の9割は、何らかの仕事をされています。
その内容は農業を営まれている方、教師、看護師、介護施設の経営者や職員、パソコンを使ってのデスクワーク、製造業、そして私と同じように自宅で美容院を経営されている方など多岐にわたります。
特に最近ではいわゆるシニア世代の方々も働かれている場合が珍しくない現状に、女性と社会との関係性がいっそう深まり、私たち女性の社会おける立ち位置もより重要になってきているのを実感しながら、日々の施術を行っています。
当院には、辛い症状改善を願いながらも、基本的には心身のリフレッシュ目的で来られ、施術時間を通して特にお話しをされることなく、いわば私に身を任せるような形で治療を受け、帰られる方がいます。
来院時の凝りや痛みが鍼治療やマッサージにより少しずつ減っていくと、自然と心身がリラックスし、何となくぼおっと、そしてうとうとしながら受けられている姿を見る度に私は、「治療による心地よさ」を提供できていることに対し喜びを感じます。
それとは逆に、お話し好きの方も多くいらっしゃいます。先に書いたように仕事をお持ちの方との最近の話題といえば、仕事形態や内容はもちろんですが、もっとつきつめて、「女性にとっての仕事の意味合い」、「家事や子育てと仕事との境界線」、「生活の室と仕事との関係性」などといった、「女性と仕事」を軸としたテーマに大きな花がさいています。職場での人間関係に悩んでいたり、転職を考えていたり、今の通勤時間や勤務時間に対する仕事量で疲れきっている方の多くは、頚や肩周辺ががちがちに硬くなっています。
そのことを伝えると大抵は、「特に凝るような事はしていません」という返事が返ってきます。
しかしだれもが様々な不安や心配事があると自律神経がアンバランスになり、その結果頚や肩を中心とした心身の不調を生じてしまいます。
「自宅サロン」という形で治療院を経営している私自身ももちろん個人経営者ならではの難しさやたいへんさはあります。しかし、職場勤めをされているお一人お一人の仕事に対する考えや思いをお聞きする度に、がんばって働かれている皆さんにエールを送りたいと共に、そんな皆さんからの話をお聞きしながら、私は多くの事を学ばせていただいています。
そして必ずといっていいほど、施術を終える頃には頭の中が整理されるようで、「話しながらこれから自分がどうしていきたいのかが少し分かったような気がします」と言い、すっきりした様子で帰られるパターンが多いのも特徴です。自分の家族でもはたまた有人でも無い立場の私には、ある意味気兼ねなく日々の思いを話せるのかもしれませんし、そうやって話し手いくうちに、いつしか自分の心も整理されていくのではないかという気がします。
今後も、私の施術が来院された方々の体だけでなく、心のリラックスをも取り戻していただけるよう、お一人お一人に寄り添った一時を提供できたらと思っています。